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進行した虫歯の歯の根を残すために
~根管治療~
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虫歯が進行して、歯の中の神経にまで達してしまうと激しい痛みをともないます。そのままにしておくと抜歯を余儀なくされますので、そうならないように歯の根を治療するのが「根管(こんかん)治療」です。大切な歯を残すための治療で、精密さが要求されます。当院ではマイクロスコープを用いた精密な根管治療を行っています。

阪急今津線「仁川駅」より徒歩7分の兵庫県宝塚市の歯医者「たつみ歯科医院」では、
さまざまな工夫により精度を高めた根管治療を行っていますので、重度の虫歯でも歯を諦める前にご相談ください。

歯の根を残すための根管治療とは

歯の根を残すための根管治療とは

歯の表面はエナメル質で覆われていて、その内側には象牙質があり、そのさらに奥に神経が存在します。この神経や血管が入っている細い管が「根管」です。虫歯の原因菌の汚染が歯の神経にまで達すると激しい痛みをともない、やがては神経が壊死し、そして、そのまま放置すると歯を失うことにつながってしまうのです。

通常、「根管治療」では、汚染された歯の神経や血管を取り除き、根管内部を洗浄・消毒し、薬剤で密閉します。神経を除去することを「抜髄(ばつずい)」といいます。虫歯に汚染された組織を取り除いたあと、細菌の殺菌作用があるMTAセメントで密閉し処置します。

当院の根管治療の特長

根管治療の精度を高めるため、さまざまな工夫をしています。含まれるのは、歯科用CTによる精密検査、マイクロスコープを活用した精密治療、ラバーダム防湿を使った細菌の侵入を防ぐ処置、封鎖性にすぐれたMTAセメントの使用、そしてニッケルチタンファイルによる切削などです。症状によって、さまざまな処置を組み合わせてご提供します。

歯科用CTによる精密検査

歯科用CTによる精密検査

レントゲン画像は、お口まわり全体を平面で確認しなければなりませんが、歯科用CTを活用すると3次元の立体画像で歯の形や顎の骨、神経や血管の位置などの詳細把握が可能です。スキャンしたデータは診療ユニットのモニターで患者様にもご覧いただけますので、治療内容の理解が深まります。歯科用CTは必要に応じて使用します。

マイクロスコープを用いた精密治療

マイクロスコープを用いた精密治療

歯科用顕微鏡ともいわれるマイクロスコープは肉眼の約20倍の大きさに拡大でき、暗くて狭いお口の中の患部を明るいライトで照らしながら、一つ一つの処置を目視しながら行えます。虫歯に感染した部位だけを除去し、健全な歯質を削りすぎないことにもつながります。治療精度を高められるのです。

ラバーダム防湿を使った処置

ラバーダム防湿を使った処置

ラバーダムとは、治療部位の歯だけを出すようにお口の中に設置するゴムやシリコン製の薄いシートです。患部のみが露出するので、唾液の入り込みを防ぎ、また使用する薬剤がお口の中に流れ込むのも防ぎます。根管内に細菌を入れないための工夫で、感染症や虫歯の再発を予防します。ラバーダム防湿は必要に応じて使用します。

封鎖性や殺菌性にすぐれたMTAセメントの使用

封鎖性や殺菌性にすぐれたMTAセメントの使用

歯科で補綴物(詰め物や被せ物)を取りつける際に使用する接着剤をセメントといいます。MTAセメントとは、強アルカリ性で細菌の殺菌性が高いセメントです。さらに、セメントが硬化するときに膨張するので、歯の内部にすき間をつくらず密閉しやすい接着素材です。生体親和性も高く、親水性もあるので、安心して扱えて、虫歯の穴を埋めたり、歯のヒビの修復をしたりできます。

MTAセメントを使用した治療の様子

  • ①ラバーダム使用しています。入り口は小さく、中で広がっています。
  • ②緑のう蝕検知液を使用して虫歯を染め出して、ジルコニアのバーで虫歯を取り除いています。
  • ③②を繰り返します。
  • ④歯髄(神経)が、出たところをMTAセメントで保護します。
  • 術前術前
  • 術後術後
柔軟性の高いニッケルチタンファイルの使用

柔軟性の高いニッケルチタンファイルの使用

根管治療の際に神経を除去する器具がファイルです。一般的にはステンレス製を使用しますが、当院では柔軟性にすぐれ、歯の破折のリスクが低いニッケルチタンファイルを使います。ステンレスファイルにくらべて高額ですが、治療精度を高めるためにニッケルチタンファイルを選択しているのです。

根管治療の流れ

STEP 1

01

根管の長さや枝分かれしている形状など、根管を細かくチェックします。

STEP 2

02

虫歯の原因菌に汚染された神経をニッケルチタンファイルで取り除きます。

STEP 3

03

根管内に細菌が残らないように、きれいに洗浄・消毒します。

STEP 4

04

専用の薬剤を根管内にすき間なく詰めて、細菌が入らないように密閉します。

STEP 5

05

コア(土台)を設置して、その上に被せ物を装着して歯の機能回復をはかります。

治療後の補綴物(詰め物・被せ物)にはセラミックを推奨します

治療後の補綴物(詰め物・被せ物)にはセラミックを推奨します

根管治療は精度を高めるために、細かい処置を連続して行わなければならず、複数回の通院が必要です。せっかく治療を終えても、再発させてしまっては治療のかいがなく、患者様の負担も増えてしまうだけです。再発の原因の一つは、補綴物と歯質の境目に段差が生じて、ピッタリ合わない状態になることですので、そうならないように当院ではマイクロスコープを活用した精密治療を行っています。

治療後の補綴物(詰め物・被せ物)にはセラミックを推奨します

さらに再発リスクを減らすためにおすすめしたいのがセラミックの使用です。セラミックは銀歯にくらべて汚れがつきにくく、虫歯になりにくいうえ、金属アレルギーの心配もありません。生体親和性も高く、機能性にすぐれているうえ、天然歯のような自然な見た目の人工歯が手に入ります。ここでもマイクロスコープの使用が高い適合性につながります。

もちろん、毎日のブラッシングをはじめとするセルフケアが基本ですが、そこに歯科医院での定期検診を加えメインテナンスを続けましょう。歯の健康維持をサポートします。